
作・振付 平原慎太郎
踊りに行くぜ!!2nd Vol.2 【リージョナル・ダンスクリエイション・プログラムin福岡】 振付家・ダンサー 平原慎太郎 作品「空の街」出演者選考オーディション参加者募集のお知らせです。
「踊りに行くぜ!!2nd」では、ダンス作品をつくることをサポートする【リージョナル・ダンスクリエイション・プログラム】を全国のパートナーと協働して取り組むことにより、作品制作を共有していくことの面白さと意義を全国的に広げ、日本のダンス作品制作の環境を豊かにしていきたいと思っています。
福岡公演に向けてのこのプログラムでは、ダンサー/振付家の平原慎太郎さんが福岡在住の方と作品制作を行います。ここから生まれた作品は「踊りに行くぜ!!2nd」 Vol.2福岡公演にて上演されます。
今回、このプログラムの参加者を募集いたします。「我こそは」と言う方は奮ってご応募ください。この機会により、福岡でダンス作品制作の現場が実り多いものになることを、また、この作品が多くの観客の心に残るものになることを願っています。
【オーディション応募について】
〈作品内容について〉
下記の作・振付の平原慎太郎さんの作品についてのエッセイをお読みください。
〈選考方法〉
平原慎太郎さんによるオーディションにより10〜20名を選出。
〈オーディション〉
日時:10月25日(火) 19時〜22時(19時から開始できるように受付をすませてください。会場は18時からウォームアップで使用できます。)
会場:ぽんプラザホール(福岡県福岡市博多区祇園町8番3号 キャナルシティーそば)
*参加費無料
〈応募条件〉
*身体表現の活動経験がある人(演劇・舞踊など)。
*男女、年齢を問いません。
*福岡市在住、あるいは、日帰りで通い可能な近隣在住者(交通費は支給はありません)。
*原則的に、下記の【クリエーションについて】内の全日程に参加可能な方。
〈応募要綱〉
1)名前、2)年齢、3)性別、4)住所、5)電話番号、6)メールアドレス、7)顔写真、8)身体表現の活動歴、9)応募理由
以上を明記の上、下記<申込み先>まで郵送もしくはメールにてご応募ください。
*締切 10月18日(火)必着
*結果は、オーディション後2週間程度でご連絡差し上げます。
〈条 件〉
福岡公演出演に関して薄謝ですが出演料をお支払します。
〈申込み先〉
NPO法人コデックス内
「踊りに行くぜ!!Ⅱ福岡公演」実行委員会事務局
TEL:080-5202-1837/FAX:092-711-0670
住所:〒810-0022 福岡市中央区薬院1−14−21−56
MAIL:codex7000@d-codex.com
【クリエーションについて】
〈日程〉
2012年1月11日(水)〜1月22日(日)、および2月10日(金)~2月18日(土)
*クリエーション会場は福岡市内を予定しています。
*1月14日(土)の初顔合わせは、必ずご出席ねがいます。
*1月21日(土)は、Showingを行います。
*出演者決定後、相談しながら上記期間内でのクリエーションの休みや実施時間についてなどの詳細を決定します。原則として全日程に参加必須ですが、調整可能な範囲で応相談可。
【公演について】
踊りに行くぜ!!2nd福岡公演
〈日時〉2月18日(土) 19:00開演(予定)
〈会場〉イムズホール(イムズ 9階)
*2月16日(木)、17日(金)に会場でのリハーサル等入りますので、出演者の方は終日予定を空けておいてください。
【アーティストプロフィール】
平原 慎太郎:
1981年北海道生まれ。クラシックバレエHip Hopやコンテンポラリーダンスのキャリアを経て現在に至る。04年から07年までNoismに所属。その後フリーランスに転身。その後は北海道を中心に「瞬 project」、大植真太郎、柳本雅寛らと「C/ompany」、近藤良平主宰「コンドルズ」として日本のダンス界を縦横無尽に駆け回る。
また舞台の活動の他、ミュージシャンとのセッション、能楽師津村禮次郎との共作や坂本美雨などの実力派の歌手のミュージックビデオなどにも出演。振り付け家としての活動も活発化し最近は年に3本程度新作を発表している。
一方、楽曲制作や映像制作も行い自作品ではそれを用いる場合が多い。またWS講師としても活動。北海道ではWSから派生させた参加者の独自の活動を展開している。淑徳幼児教育専門学校非常勤勤務
。2011年KIMDC振り付け家賞受賞。
【作品について(平原氏のエッセイ)】
** concept
今回福岡のダンサー・パフォーマーと作品制作を行なうにあたり、どんな作品を作ろうか非常に悩みました。3.11が起こった2011年 ― その約1年後にどういった内容の作品にするのかと言う事を。福岡に短期滞在しての作品制作、地元のダンサーとのクリエイション。二つの要素を念頭に置き、考え過ごしていくと・・・「街」という言葉が浮かんできました。
多くの人が生活していて、その生活を共にしている「街」。
生まれる前から存在している「街」。
その先もきっとあり続けるであろう「街」。
僕の出身地である北海道では、同じ市内でも出かける時に「街に行く」という言葉を使う。この時の「街」とは、繁華街や市街地という意味で、人が多く集まる所を「街」と認識し「街に行かないか?」という言い方もしばしばある。住んでいる所から繁華街や中心に向かう時などである。
人々の中で「街」は変わらない。「街」という言葉として残り、イメージの中に存在する。
今回の出演者全員にもこういった「一つの街」の共通認識を持ってもらいたいと思います。
共通認識を持った人間の寄り合う姿、そこから離れる姿を作品の基盤にしていきたいです。
** structure
人はある「街」に生まれるか、辿り着くかして生活する事を決めて生きる。
私はその意思決定と、カルマの様な運命的なエネルギーにとても興味があります。
過去の住人が土地に見合った気候や風土、作物などから「生き方」を見つけ今に基づく。
今回のクリエイションを「架空の街」を参加者で討論し、その「街」をつくるところから始めようと思います。
「架空の街」に歴史的背景や気候などを設定する、言わば「街」ごっこからできたムーブメントを作品中に使用して行きます。
「設定」を元に物事を作る事は、多くの人と情報を共有していく事と繋がります。
そこから「街」の本質が見えてくるのではないでしょうか。
そうして30 分の「街」を過ごします。
・・・・制作期間・公演が終わり、僕が去った後にそこに残るのは「本当の街」です。
現実である「本当の街」をまた改めて意識する事こそが今回の企画の最終目標です。
多くの人が「生きる」という事を失い、途方にくれた震災から時が経ち、復興が少しずつ進みつつある社会の中
で、本当の「街」への思いを持って身体を使い踊る。そうすることで、生きている人間が“本当の生きている事”を
認識し、始めて死との対峙があるのではと強く意識しました。
こんな大袈裟に書きましたが、あくまで楽しい時間を過ごして行きたいです。
自分たちで作る「街」と「踊り」を人に外に見せること、それを心から楽しみ充実した時間を過ごしましょう!
この機会に、九州や福岡に住む多くの人と時間を共有出来る事を願います。