2000年のスタート以来、10年もの間、福岡天神のイムズで継続して開催されている人気ダンス公演「踊りに行くぜ!!」が、ダンス作品を“観せる”だけでなく“創る”プロジェクトとして新たに生まれ変わりました。

 来る2月26日(土)のイムズ公演では、9Fイムズホールでの三つのコンテンポラリーダンス新作上演(有料)の前に、イムズ公演10周年を記念して「ダンスイムズ2・26」と銘打ち、無料でイムズプラザをスタート地点に、各階で地元のコミュニティダンスがお楽しみいただけます。

全国のコンテンポラリーダンスを牽引してきました「踊りに行くぜ!!」の新たな出発を、ぜひご一緒お楽しみ頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。 

<公 演 概 要>

会場:イムズ福岡市中央区天神1-7-11 イムズ9F 

日時:2011年2月26日(土)

 17:00/コミュニティダンス作品スタート@イムズ地下2F“イムズプラザ”
 19:00/「踊りに行くぜ!!」Ⅱ開演@9Fイムズホール

料金:一般前売2,500円/当日3,000円
   学生 前売1,500円/当日2,000円 (税込・全席自由)

チケット取扱    
・ローソンチケット(Lコード:85763)全国ローソン店で発売中
・メガチケットアートリエ 博多リバレイン地下2F
・JCDNダンスリザーブ http://dance.jcdn 

予約・問合:NPO法人コデックス Co.D.Ex.
TEL:080-5202-1837 E-mail:codex7000@d-codex.com

主催:NPO法人コデックス URL http://d-codex.com/ 
   「踊りに行くぜ!! 」Ⅱ福岡公演実行委員会

共催:(財)福岡市文化芸術振興財団 福岡市

協力:イムズ

◎地元コミュニティダンス@イムズ全館  無料 

作品は、昨年11月福岡市民会館全館を使って行なわれ、驚きと絶賛を巻き起こした、ゼロ歳から70歳代までの全世代の福岡市民ダンサーズによる一大コミュニティダンス作品『47 memories』の「踊りに行くぜ」バージョンです。


◎『踊りに行くぜ!!』Ⅱ福岡公演@9Fイムズホール 有料 開演19:00

「踊りに行くぜ!!」Ⅱでは、作品創りをサポートする「A/ダンスプロダクション・サポートプログラム」、ダンスアーティストが地元の出演者と創る「B/リージョナル・ダンスクリエイション・プログラム」という2つのプログラムを企画しました。

A/ダンスプロダクション・サポートプログラム

1.「終わりの予兆」

作・演出・構成:上本竜平/AAPA

出演:朝弘佳央理・トチアキタイヨウ・永井美里

振付:永井美里

環境音響:國府田典明

美術・青木祐輔

終わりがないように見えるもの。平行線のままひとり言のように続く会話。帰り道にとりあえず立ち寄るコンビニ。閉店したような見た目のまま営業している本屋。身長が止まったころから着続けている服と、そこからのぞく自分の腕。実際は、どれも終わりがないように見えるだけで、どこかで終わりは始まっている。その始まりに気づかないから、「変わっていない」と感じるのなら、なんだか不幸だ。終わりが見つかるから、変わっていく。終わりの見えない話をしていても、日々、ゆっくりと終わりに向かっていく身体。その間から、ないように見える終わりの始まりを見つけたい。

ダンス イン レジデンス@鳥の劇場(鳥取)

2.「カレイなる家族の食卓」

作・構成・演出:村山華子

振付・出演:小笠原大輔・笠井晴子・中島晶子・村山華子

美術・映像・小道具・衣裳デザイン:村山華子

いつも喪服をきている4人家族。彼らは、“いただきます”の前に、食材を弔う不思議な儀式を行います。食卓でつながる家族。しかし、いつしか一家はバラバラ、食卓は崩壊します。それぞれをひとりにさせたのは、何でしょう。4人は、“家族”を取り戻すのでしょうか。マイホームの中で、「個食・孤食」と言われる一人の食事があり、家族を演じることに疲れる人々がいる。携帯電話の着信音に中断される家族の食事風景。そんな時代に、家族間の

「個」と「個」どうしが何でつながるか、このお話の主人公達もさまよいます。

カレイなる家族の暮らす世界を、ダンス、映像、影絵、衣裳、小道具を、にぎやかにちり

ばめて表現しました。絵本のようにシュールな世界へようこそ。

ダンス イン レジデンス@上富田文化会館:和歌山(共催:上富田町教育委員会)


B/リージョナル・ダンスクリエイション・プログラム

「SOSに関する小作品: パート1」

構成・演出・振付:タケヤアケミ

出演:佐幸加奈子(ウィーン在住)・五島真澄・竹内元一(万能グローブガラパゴスダイナモス)

・竹之下亮・タケヤアケミ

作品制作アシスタント:佐幸加奈子

映像:泉山朗土 プロダクション:イメカ 2011

この作品は,“SOS=急迫の危機状態”での、心身の反応と行動の必然の原理を探りながら、生命保持の為の咄嗟的な反応や感情の描写、その時の判断と対処、本能的な察知がどう働くかを解釈していきます。SOS状態という悲劇の中での人間のユーモア性を取り上げ、犯罪事件などをモチーフに、我々の他者、社会との関わりを風刺的に展開します。事件の発端・過程・原因は、映画や今までの犯罪の歴史の中から適用し、その場面ごとに書かれたスコア(進行表)に準じてパフォーマーと創作・演出作業をしていきます。さらに、<報道/報告>に視点を置き、5人のパフォーマー同士が舞台で撮影した映像、或は写真が放映されるという試みを実施します。


★福岡で制作した本作を、「踊りに行くぜ!!」Ⅱ伊丹公演でも上演致します。