2000年から2009年まで、10年間継続して開催してきました
「踊りに行くぜ!!」が、今年度から生まれ変わり、新たな目的
<ダンス作品制作環境整備>に向けて、「踊りに行くぜ!!」Ⅱ
としてスタートします!

「踊りに行くぜ!!」Ⅱ 福岡公演 伊丹公演上演作品B/リージョナル・

ダンスクリエイション福岡・プログラムダンス・パフォーミング
アーティスト
タケヤアケミ作品の出演者を募集しています。

「踊りに行くぜ!!」Ⅱでは、<作品を創ることをサポートする新しい
システム>を
全国のパートナと協働して取り組み、ダンス作品を発表する
機会だけではなく、
品創作のサポートをしていくことの面白さと意義を
全国的に広げ、日本の
ダンス作品を豊かにしていく環境をつくって
いきたいと思います。

この福岡では、【「踊りに行くぜ!!」ⅡB/リージョナル・ダンスクリ
エイション・
プログラム】において、タケヤアケミさん(ウィーン)が、
福岡在住の方と
作品制作を行うダンスアーティストとして選出されまし
た。作品は「踊りに行くぜ!!」Ⅱ福岡公演(イムズホール)2月26日と

伊丹公演(アイホール)3月4日、5日で上演いたします。

今回この作品の出演者を応募しますので、出演を希望されるかたは奮って
応募ください。この機会により、福岡でダンス作品制作<ダンスインレジ
デンス>の現場が実り多いものになることを、また、この作品が多くの
観客の心に残るものになることを願っています。


<作品内容について>

下記に作・振付のタケヤアケミさんの作品についてのエッセイを記載して
いますので
ご覧ください。

<選考方法>

タケヤアケミさんによる書類・映像選考。必要があれば、タケヤさんから
応募者に
連絡する場合もあります。

<応募条件>

*女3人男2人年齢22才から40才までの方。
*言葉、声の表現、同時に日常的な動作・しぐさなどを含めて、あらゆる
 身体的な
 表現を探る目的の総合的なパフォーマンス作品ですので、
 基本的に肉体を媒体とした
 身体アート・パフォーマンスへの理解や
 興味があり、自分の意見を言葉で表せる人で、
ダンサー・パフォーマー・
 役者など身体表現の経験がある方。(今までの舞台活動経験に、
クリエ
 ーターとのオリジナルな作品制作に携わった経験がない方でも、今回の
 作品制作で
この身体表現に新たに取り組んでみたいという意欲のある方
 も応募可能。)
*福岡市在住、あるいは、日帰りで通い可能な近隣在住者。

<応募要綱>

名前・年齢・性別・住所・電話番号・メールアドレス・ダンス又は演劇の
経験
(あれば所属)を明記の上、応募者の表現活動がわかる参考映像資料
DVDを
下記まで郵送してください。(送り先は下記)

資料DVDは合計分数60分までに納めて下さい。作品数は何作品でも可。

<締切>

11/30(日)消印有効   ※結果は、約1ヶ月後にご連絡いたします。

<条件>

伊丹公演への旅費(移動、宿泊費)及び、伊丹、福岡公演出演に関して

薄謝ですが出演料をお支払します。

<申込み先>

NPO法人コデックス内「踊りに行くぜ!!」事務局

TEL 080-5202-1837/FAX 092-711-0670/MAIL codex7000@d-codex.com


【リハーサルについて】  

日程:2011/2/8(火)〜24(金)

*2月16日(水)は休日。(2月8日の初顔合わせは、必ず出席のこと。)

*2月23日(木)は、Showingを行います。

*リハーサル会場は福岡市内です。

時間:平日は夕方〜21:30頃まで。土日は、午後から21時半頃までを予定
しています。
出演者決定後、相談しながら詳細を決定します。原則として
全日程に参加必須ですが、
調整可能な範囲で応相談可。

【公演について】

●福岡公演  
劇場入り/2月24日(木)25日(金)
リハーサル等入りますので、終日予定を空けておいてください。
公演/2月26日(土)19:00開演(予定)
会場/イムズ9Fイムズホール

●伊丹公演
劇場入り/3月3日(木)移動日、リハーサル

公演/2月4日(金) 5日(土)開演時間未定。5日は伊丹に泊まりになる可能性が
あります。

会場/伊丹市アイホール

平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
全体企画・制作・主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
福岡公演主催:NPO法人コデックス/「踊りに行くぜ!!」Ⅱ福岡公演実行委員会
共催:(財)福岡市文化芸術振興財団福岡市  協力:イムズホール
助成:アサヒビール芸術文化財団


【作品内容について】

文:タケヤアケミ (ダンス・パフォーミングアーティスト )


□作品概要
この作品は、”死んで、また生き返る、死ぬ”をゲームとして扱った、行為の繰
り返しです。身体言語として<囲む_入る_侵す_溶ける_歪む_曲がる _
折れる_振動する_通る_反射する_隠す_包む_重なる_ずれる_剥ぐ_失
う_出る_透ける_消える_分割する_分裂する_崩れる_破裂する_拡大す
る _増殖する_連続する_繋ぐ_結ぶ_絡む_立体化する_暗示する>の動
きの要素で構成。
作品内容は、犯罪/サスペンス事件を通しての人の反応、
社会における人の繋がりを風刺的に展開。シーンは場面ごとに準備されたスコ
ア(進行表)に準じて創 作・リハーサルを実施。
死に至る事件の発端・過程・原因は、映画や今までの犯罪の歴史の中からリサ
ーチ。そして<報道/報告>する、されることを視点に置 き、パフォーマー
同士が舞台で撮影した映像が流されるという試みを実施します。

□作品意図

役を演じるという芝居的な表現ではなく、ハプニングとしての行為とその反応
の為の演出を試みる。自分を客観的に距離を於いて眺めた時の、現実の把握、
認識、そして他者、社会との関わりを重視します。
創作に関しては、言うまで
もなく、SOSは危機状態で我々の魂を救って!というコンセプトが背景にある
ので、表現のテーマは危機状態での咄嗟の反応や感情の状態の描写です。特
に本能や感覚的な察知がどう働くだろうかなどです。危機状態時になされる
生命保持の為の判断と対処、その心の動きを浮き彫りにします。理由がある
から、何かが起こった から動くという行動の必然の原理を探りながら、SOS
状態という悲劇の中でも笑う余地がある人間のユーモア性を取り上げていき
ます。

□作品設定

5人のダンサーがステージに横に一列に並んだ状態が基本形で、幾つかの例外
があるとしてもこの状態がシーンごとの始まりの配列で進行します。
報道の目
・・・舞台にヴィデオカメラか写真カメラを置き、パフォーマーの誰かが、自
分達がしでかした事件を時々撮って、それが同時にスクリーンに放映。*或は
観客がそれを撮るというシーンもあります。
演出的にはソロ/個人の存在感の強化:タイミング、攻撃性、緊張と弛緩、空
間把握、個人の歴史、共有感、顔、態度、仕草、言葉、自分の声、音との瞬時
の選択・相互関係。なぜ演じるのか、踊るのか?なぜ人前で?どの観客に自分
を一番提示したいのか?そのパワーは何処に向けられるのか?などをキー・セ
ンテンスとして創作していきます。メッセージを孕んだハング性を重視します。
実際にスタジオでパフォーマー同士の組み合わせによって生まれる緊張感など
をもとに現場の創作で詳細を定義していきます。ソロ・デュオ・トリオ・グル
ープ内の孤立/連帯/葛藤といった行為へ発展していくまでの演出を組み込ん
だ構成にします。そこから人との接点から生まれる新たな情況、
関係を暴いていきますー個人と他人、社会の狭間での自分の状態を確認。実施
場所の今までの事件、犯罪を幾つか取り上げますので、前もってリサーチして
おきます。必要な場合は地元の方とコンタクトして調査。犯罪の歴史、事件な
ど。最終的にシーンにはタイトルと番号が付けられて順を追って演じられます。
振り付け、行為の配置は図形ー幾何学的なルールを持って、SOS状態の姿を構
図して我々の社会、人間模様等を風刺画風にします。
音に関しては、パフォ
ーマーの声を録音したり、その土地の町のノイズ音を録音したものリソース
にするとか、パフォーマーの舞台の声、或は歌でなりたつ簡素な形を構想中。


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■タケヤアケミプロフィール■
現在ウイーン在住。ダンサー、振付家、身体&声のダンス・パフォーミングア
ーティスト。1999年、ソロ 『drowning fish(溺れる魚)』でオーストリアダン
ス最優秀賞。声と身体の関連性を重視したパフォーマンス作品を独自の表現法
で展開。ソロ作品以外に、音楽、写真、 ヴィデオ、インスタレーション等との
コラボレーション活動(グラニュラー・シンセサイズ/映像音響プロジェクト
“モーションコントロールーモデル 5”’94ー96年、ウルフ・ラングハインリッ
ヒ/映像・音響作家と”風化” 2005年等)音楽家との共演活動は、呼吸音の変
調、テキスト、多種のヴォーカル表現を用いたパフォーマンスを電子音楽家、
ノイズ音楽等と共演(トム・ コラ、クリスチャン・フェネス、内橋和久等)。
2009「踊りに行くぜ!!」vol.10にてソロ作品”触覚”を上演。 2010年の現在
進行中の作品は、新作の檸檬シンセサイザー・プロジェクト